AGT(アメリカズ・ゴット・タレント)に挑戦した日本人(歌手・ダンサー・芸人)

AGT_japanese AGT(BGT)

AGTに出場した日本人歌手・ダンサー・芸人

AGTに挑戦した日本人は、蛯名健一さんや白Aさんだけではありません。メジャーな芸人から、無名の大道芸人まで、優勝こそ逃しましたが、数多くの日本人パフォーマーが挑戦しています。
今回は、AGT(BGT)に挑戦しつつも、優勝を逃した日本人挑戦者をご紹介します。

BGT2023 芸人:とにかく明るい安村

吉本興業に所属しているお笑い芸人、とにかく明るい安村は、「ブリテンズ・ゴット・タレント」にて日本人初の決勝進出者となり、大いに話題になりました。
BGTでは、「TONIKAKU」という名前で出演し、トニーと呼ばれていました。1回戦では全裸に見えるような定番ネタで観客からはスタンディングオベーション、審査員全員から合格の判定を得ています。
審査員はブルーノ・アマンダ・アリーシャ・サイモンの4名。予選を勝ち抜き、準決勝も復活で勝ち抜き、決勝まで進んだという偉業を残しました。



AGT2019 芸人:ゆりあんレトリィバァ

日本でも人気のある吉本興業の女芸人、ゆりあんレトリィバァもAGTに挑戦しています。ゆりあんレトリィバァが挑戦したというニュースはとても話題になりました。

その理由として、日本ですでに売れている芸人が、そのままの芸風(かくし芸などの一芸無しに)で登場したという点。また、これまでの日本人挑戦者が無難に審査員と会話してたのに対して、審査員との掛け合いでジョークを交えながら、観客の笑いを取っていたという点は日本の他の芸人では成し遂げられなかったことをやったからです。芸を披露する前もゆりあんと審査員の流暢な英語の掛け合いに、観客は魅了されていました。

実際それが功を奏して、パフォーマンスが始まったあとも、ゆりあんの裸芸に歓声をおくるきっかけとなっていました。また、サイモンがNGを出したのに対し、軽快にジョークを飛ばして、誘うフリをしていたのも観客にウケ、英語できちんとネタを考えていた点も好感され、その好感されていたのも話題となりました。これまで、日本の芸人が、アメリカで英語でジョークを飛ばして、観客を巻き込んで笑いを起こすというのはあまりなかったからです。

結果としては、惜しくも予選落ちではありましたが、大きな話題をつくったという点では、大成功と言えるのではないでしょうか。

AGT2019 BGT2019 タンバリン芸人:ゴンゾー

AGT2019とBGT2019、同年に両方出場して、予選を通過するという快挙を遂げたのがゴンゾーさんです。これは、2021年現在、世界初のことで、無名に近かったゴンゾーさんを一躍有名にしました。ゴンゾーさんは、吉本の芸人養成所である名古屋のNSC出身、2008年~2010年あたりは、レッドカーペットやR-1ぐらんぷりに出場していましたが、その後、全国区のテレビではあまり見かけない存在となりました。2013年にフリーになったのをきっかけに、タンバリン芸をYoutube動画で公開。それに手応えを感じ、海外進出を決意し、2015年、アジアのゴット・タレントで準優勝など、地方や海外で活躍をされていたようです。

ゴンゾーさんのBGTでの様子とAGTでの華麗なタンバリンさばきの様子をお楽しみください。観客全体を沸かし、見事、4つのイエス(=予選通過)を勝ち取っています。AGTにおいては、スーザン・ボイルが10年ぶりに歌声を披露した後に、ゴンゾーさんでとてもインパクトがありました。AGTでは準々決勝、BGTでは準決勝まで進み、アジア含めて3つの各国のゴット・タレントで、視聴者投票まで進んだのはゴンゾーさんだけです。

BGT2018 マジシャン:SORA

BGT2018に出場したマジシャンのSORA(ソラ)さん。年齢は28歳で岡山県出身です。2010年から本格的にマジシャンとして活動を始めています。活動拠点は世界各地で、世界中のコンテンストに出場しています。中でも2014年にマレーシアにて開催された国際大会では、史上初の2冠でのグランプリを獲得しています。そもそも、SORA氏がマジシャンをはじめるキッカケとなったのが、「女子にモテたいから」という気持ちからだとか。その気持から、世界中で有名になったSORAさんはすごいですね。

そんなSORAさんは、2018年のBGTに出場して、見事予選を通過しています。その時のマジックが、審査員がランダムに下着のイラストを選んで、そのランダムに選ばれた下着の組み合わせを事前に予測するというものです。結末が衝撃的だったのと、インパクトで、SORA氏は下着マジシャンと言われています。詳細は以下の動画で確認してみてください。

この予選通過のあと、二次予選でSORA氏は敗退してしまいますが、この下着マジックのおかげもあって、SORA氏は、さらに日本でも有名になりました。

BGT2019 ダンサー:ファビュラス シスターズ

BGT2019に出場したダンスパフォーマンスグループの「ファビュラス・シスターズ」です。実はこの方々、ダンス界隈ではとても有名なグループです。

リーダーのRUUさんは、世界のダンス大会で2016年、日本人初の世界一になり、翌2017年も世界一と、世界大会で2連覇を成し遂げるという偉業の持ち主です。2歳からダンスを始め、高校1年生で日本一、15歳のときから、ダンサーの育成に携わるというまさにダンスのために生まれてきたといっても過言ではないくらいの方です。

その他、数多くの国内のダンスコンテストで優勝しているAKIHO FUJITAや世界大会で優勝しているSUMIKA TOMOSHIGE、KANA YOKOYAMA、NANA ABE…など構成しているメンバーが国内外のダンスコンテストで優勝経験のあるメンバーばかりのドリームチームです。RUUさんが全体のリーダーとして、振り付けや構成を行っており、全世界で活躍しているグループです。

そんなファビュラスシスターズがBGTに出演した目的が彼女らの踊る「アーバンジャズ」でイギリスに挑戦するためだとか。このアーバンジャズとは大人数のチームでシンクロしたダンスを踊るジャンルのことを指すそうです。実際今回のBGTの予選にも12人のメンバーでかなり高速なシンクロしたダンスを披露しています。

そんなファビュラスシスターズですが、準決勝でサイモンからの酷評をもらい、脱落してしまいます。きっとサイモンは、予選を超えるようなパフォーマンスを期待していたのでしょう。サイモンは音楽プロデューサーとしても一流です。酷評は、彼女らが世界で活躍するためのサイモンなりの優しさだったのかもしれません。惜しくも脱落はしてしまいましたが、それでも彼女らの高いスキルは、他の審査員や観客からは、高評価を得ていました。